こんにちは。ccieojisan です。
以前の記事で Cisco VIRL ではハイスペックマシンが推奨されると話をしました。シスコの推奨も下記になっています。
- 4 vCPU
- 8GB memory
今回は Surface Pro 3(Core i5/8GB Mem/SSD 256GB)に VIRL をインストールした場合の CPU/Memory 使用率を紹介し、皆さんがインストールするマシンの参考になればと思います。
私が VIRL をインストールしたのは下記の環境です。
- Surface Pro 3 Windows8.1 (Core i5/8GB memory/SSD 256GB)
- VMware Player 6.0.4 build-2249910
- virl.0.9.17.pc
Core i5 なので 4vCPU はクリアしていますが、メモリは 8GB搭載ですが 起動時で2GB程度消費されてしまい、6GBほどしか空きがありません。こちらはメモリ不足時には SSD にスワップするという形になります。
1. VIRL VM 起動前の状態
下記は VIRL VM 起動前の状態です。CPU負荷及びHDDアクセスはほぼなく、Memory は 6GB 程の空きがある状態です。
2. VIRL VM 起動後の状態
VIRL VM を起動させます。
この状態での負荷状況です。CPU負荷は 15-20% くらい。メモリは一気に 4GB くらい消費され、2GB 程の余裕しかありません。HDD アクセスはまだスワップ発生していないので、1% 程度です。
3. ルータ 3台起動させてみる
以前の記事 VIRL 3台構成のラボを作成/動作させてみる で紹介したルータ3台構成(IOSv,IOS-XRv,NX-OSv)を起動させてみます。
Simulation を開始させ、各ルータにログインしルータが起動してプロンプトが表示されコマンド入力ができるようになるまで待ちます。
IOSv はわりと早く起動しますが、IOS-XRv と NX-OSv は起動に時間がかかります。たぶん数分くらい。。特に NX-OSv の起動が遅く、NX-OSv は起動するまではメモリを消費し、メモリスワップが発生していましたが、起動後は物理メモリ内で収まりました。
CPU使用率は 30% 程度で、メモリも 7.4GB の使用率、HDD は上の画面では一時的に 66% になっていますが、平均では 1-5% 程度であり、まだ安定に動作します。
4. まとめ
今回の結果から想像できるように、ルータ3台と言っても比較的負荷の高い IOS-XRv や NX-OSv を起動させているため、IOSv のみで構成すれば負荷はもう少し低いことが想定できます。
また、私のマシンはメモリ 8GB ですが、メモリを 16GB ほど用意できれば、より大きい構成にも対応できるでしょう。CPU は今回の構成では Core i5 でも遅いと感じることはありませんでしたが、可能であれば Core i7 の方がより良いかと思います。
今度は VIRL の使用上限 15台ルータを稼働させた場合や、16台起動できるの?というもを試してみたいと思います。