今回は VIRL のライセンス上で上限となっているルータ15台を稼働させて負荷を見てみました。 使用マシンは前回と同じで Surface Pro 3(Core i5/MEM 8GB/SSD 256GB) です。
細かい使用方法などは前回までの記事を参照ください。
IOSv ルータ15台 で下記のようなトポロジーを作成してみました。
まだルータを稼働させていない状態での負荷状態は下記になります。
起動させていないので、CPUやHDDの負荷は当然低いですね。メモリは VIRL VM や VM Maestro の起動で結構消費してます。
AutoNetkit を使い、IGP で OSPF を動作させ iBGP も使っておきます。iosv-1/iosv-2 の二台をルートリフレクタ(RR)にしてみました。他は全てルートリフレクタクライアント(RRC)です。
それでは下記のボタンをクリックして、AutoNetkit の設定を展開します。
すると Visualization も起動し、iBGP では下記のようになっていることが確認できます。
では下記ボタンをクリックして起動させてみます。
わりと早く全ルータが ACTIVE になりましたが、裏で処理がまだ走っていて、コンソール画面ではルータが起動中の状態がしばらく続きます。
私のマシンでは iosv-1 でOSPFネイバの確立、iBGP ピアの全てが up するまでは 10-15 分くらいでした。結構時間かかりますね。。
iBGPピアがアップした後の負荷状態は下記のような状況です。
起動中はメモリ不足でスワップが発生し、HDDアクセスが100%の状態が続きましたが、起動後は実メモリ内で落ち着きました。やはり快適に使うにはメモリ16GBは欲しいところです。
CPU負荷は 75% ではありますが、若干コンソールの操作がレスポンスが遅い感じがあります。ただ、まだ画面できる範囲かな。。個人差ありそうですが。。
それではライセンス上限を超えた、16台を試してみましょう!
トポロジでは設定もでき、コンフィグ展開、Visualization でも確認できます。
それでは Simulation を開始してみます。
やはり上記ライセンスのノード数15を超過していますと警告が出て、起動できません。当然ですけど、、何となく試してみました。
今回は比較的負荷の低い IOSv で試してみたので、IOS-XRv や NX-OSv を使った場合は、もっと負荷が高いと思われます。そのため、この結果からは、Core i7 やメモリ 16GB あたりはあった方がいいのかもしれません。
VIRL は IOS-XRv や NX-OSv も動作するので、CCIE R&S だけでなく、CCIE SP や CCIE DC の勉強にも使えると思いますが、上記の負荷状況や上限15台というのは気にしておかないといけませんね。