IOS XR のプロンプト表示とホスト名

IOS XR では IOS とプロンプト表示とホスト名が異なるので簡単に説明したいと思います。

IOS と IOS XR でのプロンプト表示は下記になります。

IOS : Router#
IOS XR : RP/0/0/CPU0:ios#

上記の通り若干違いがあります。IOS の場合は単にホスト名が表示されるだけですが、IOS XR ではホスト名以外にも表示されているのでそれを説明したいと思います。下の表はプロンプトの左側から順番に記載しています。

タイプ“RP” 出力されている箇所。インタフェースカードのタイプを表示。通常は RP(Route Processor)になります。
ラックマルチシェルフを組んでいる場合のラック番号です。スタンドアロンの場合は通常 0 になります。
スロット該当 RP(Route Processor)がインストールされているスロット番号です。
モジュールユーザコマンドやポートインタフェースを実行する CPU を表示。通常は CPU0 or CPU1
ネームルータのホスト名。デフォルトは “ios”

ホスト名の変更時の動作について見てみます。まずは IOS の場合です。

Router#conf t
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
Router(config)#hostname R1
R1(config)#

上記の通り、IOS では設定投入と同時にプロンプトが変更されます。

次は IOS XR の例です。

RP/0/0/CPU0:ios#conf t
Sat Feb  7 23:56:37.724 JST
RP/0/0/CPU0:ios(config)#hostname R1
RP/0/0/CPU0:ios(config)#

IOS と同じ手順を IOS XR で実行しても commit を実行していないため、プロンプトは変更されません。
また、commit 前に設定変更差分を show config で確認することができます。

RP/0/0/CPU0:ios(config)#show config
Sat Feb  7 23:59:31.933 JST
Building configuration...
!! IOS XR Configuration 0.0.0
hostname R1
end

RP/0/0/CPU0:ios(config)#

commit すればプロンプトが変更されることが確認できます。

RP/0/0/CPU0:ios(config)#commit
Sun Feb  8 00:01:32.572 JST
RP/0/0/CPU0:R1(config)#

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